会社設立と経理

利益が発生していて決算が黒字である場合でも、資金繰りに行き詰って会社が倒産してしまうケースは存在しますか?

利益が発生していて決算が黒字であるのに資金繰りに行き詰って倒産してしまうことを、「黒字倒産」といいます。黒字倒産は、日本における企業倒産の半数以上を占めています。入金と出金のタイミングがずれることによる資金不足が、このような状況に陥る原因であるといえます。会社の会計は発生主義に基づいて処理することから、現実のお金の動きにかかわらず、取引が生じた時点において発生や仕入れの計上を行います。したがって、損益計算上は利益が発生していても、経費の支払いがその入金より早いなら、資金が不足することになります。

このような状況にならないためには、資金繰り表を活用することが有効です。「資金繰り表」というのは、将来の現金の収入や支出を予測した結果をとりまとめたもののことです。資金繰り表の形式については、特段定められてはいません。集計等の利便性の観点からは、表計算ソフト(エクセル等)を用いるといいと思われます。この表によって、不足する資金の額及び時期をあらかじめ予測することができますので、早期の対策が可能となります。3ヶ月以上先までの資金繰りの状況を把握しておくといいでしょう。
資金繰りが危うくなった場合には、早期に対策を検討する必要があります。例えば、次のような方法によって、現金を手元に用意しなければなりません。
・売掛金を早期に回収する。
・支払いを遅らせる。
・金融機関より借り入れること等によって、資金を調達する。
・資産を売却する。
なお、資金が不足すると予想される場合、現金を用意する対策を取ることのほかに、原因を探求することが必要です。資金の手当てのみを行って原因を理解しなければ、一時的な解決にとどまってしまい、以後も同じことを繰り返してしまう可能性があります。

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